塔の上のラプンツェル

本来なら公開初日か2日目に見に行くはずだったんですが、地震の影響で随分遅くなってしまいました。
ラプンツェル見てきました。
とりあえず字幕3D。
個人的には吹替3D+字幕2Dで見たいんですけど、今回上映自体がないみたいなんですね。
正直字幕は2Dにこそ需要があると思うんですが、そこんとこどーなんでしょうか。。。
 
ディズニー長編アニメ50作目、という節目の作品ですね。
そして、ディズニー長編として初の3D映画ともなります。
監督は長編初監督のネイサン・グレノと、ボルトのバイロン・ハワード。
スコアはおなじみアラン・メンケン
リリックはホーム・オン・ザ・レンジのグレン・スレイター。
ボイスキャストラプンツェルマンディ・ムーア、フリンがザッカリー・レヴィ、ゴーテルがドナ・マーフィ。
 
原作はグリムのラプンツェル
グリムが長編の原作になるのは1作目の白雪姫以来、なんですね。
原作とは言え、共通点は老婆が髪の長い女の子を塔の上に閉じこめて、老婆が呼びかけると髪を下ろして引き上げる、という設定のみ。
今まで原作を大きく改変して「ディズニーらしさ」を作り出してきたディズニーの中でも、ここまで大きく原作を逸脱するのは多分過去に例がないんじゃないかと思います。
 
さて、そんなラプンツェル
本国ではTangledにタイトルが変更された、という経緯があります。
Tangledって絡まったとか巻き込まれたとかややこしいという意味なんですね。
プリンセスと魔法のキスがプリンセス全面に押しすぎて男子層から支持を得られなかったため、というのが理由のようです。
タイトル変更の甲斐あってか、全米ではかなりの好成績だった模様です。
男の子にディズニーを、という視点では日本でもトゥーン・ディズニーディズニーXDになってより男子向けの内容になったりもしてますし、全世界的な流れなんでしょうかね?
 
じゃあ内容は男子向け?というと、確かにこれまでのプリンセスものではなくアドベンチャー作品といっていい内容で、男子向けと言えば男子向けなのかな。
ただ、ここはディズニープリンセス。今までもそうであったように、時代にそった女性像であることは間違いないでしょう。
今までと大きく違うのは視点がフリン側にあったこと。これはディズニープリンセスとしては新たな試みだったんではないかと。
 
ゴーテルが魔女じゃない、というのがまた今までのディズニープリンセス作品とは大きく違うところ。
今回、魔法に由来するのは金色の花の力だけなんですよね。
当然、そんな力が手に入れば独り占めしたくなるだろうし、その力が狙われるのも当然のこと。
そういったところがゴーテルにも、そしてラプンツェルにも現実味を持たせてる気がします。
 
そしてディズニーと言えば、やはりミュージカル仕立てのストーリー展開。
今回もメンケンのスコアは素晴らしいし、リリックはまともに聞けてないけどグレン・スレイターもいい仕事してるんじゃないかと思います。
感情が動くところは歌で。しっかりディズニーの伝統が受け継がれています。
エンディングのGrace PotterのSomething That I Wantも個人的には結構好み。
 
キャラクターはカメレオンのパスカルも、馬のマキシマスも、とても活きてました。
特にマキシマスはいい味出してたね。犬っぽい仕草も、フリンとやりあうところとかも。
 
映像に関してはトイ・ストーリー3ヒックとドラゴンでも十分見せつけられましたが、もうCGアニメでも人間の表情は全く違和感なく作れるレベルにきてますね。
3Dである必要性は2D見てないので比較は出来ないですが、少なくとも船の上のシーンは3Dで見る価値ありだと思います。他は2Dでもいいかなー。
 
ということで、しょこたん吹替を見に行くかどうかは未定ですが、やっぱり2Dも見てみたいな、というのが本音・・・